リンゴ品種の「単植化の手引き」を作成
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は2月7日、「リンゴ単植化の手引き」(A4版53ページ)を作成したと発表した。
 リンゴ園内で単一品種だけを栽培する方法(単植化)は、栽培管理の単純化や病害虫防除の効率化など、生産コストの低減が期待できる技術として生産者の間で関心が高まっている。しかし、リンゴは自家受粉しないため、単植のリンゴ園で良好な結実を得るためには、他品種の花粉を人工授粉することが不可欠で、多くの労力が必要となる。
 農研機構の果樹研究所では、平成16年度から長野県果樹試験場、岩手県農業研究センターなどとの共同研究により、「リンゴ品種の単植化に向けた新しい結実安定技術の開発」に取り組んできた。この手引きは、これまでの共同研究の成果をとりまとめたもので、今後試験研究機関や普及センターなど生産農家の指導に当たる関係機関に配布する。
 電子版を2月中旬頃ホームページ(http://fruit.naro.affrc.go.jp/)に掲載する予定。