(独)防災科学技術研究所は1月30日、同研究所の兵庫耐震工学研究センター(兵庫・三木市)にある世界最大級の実大三次元震動破壊実験施設「E‐ディフェンス」を使っての伝統木造建物の震動実験を報道陣に公開した。
実験は、E‐ディフェンスの巨大な震動台の上に縦6m、横11m、高さ5mの伝統工法による瓦屋根の平屋建て試験体を“建て”て行われ、試験体に取り付けられた約400個のセンサーで揺れを記録した。
この日の震動実験は、建物の耐震設計によく用いられている地震波を徐々に強めていく方式で行われ、試験体が倒壊するまでには至らない阪神大震災の半分に相当する震度6弱の地震波を加えた。各センサーが捕らえたデータは、コンピューターで詳しく解析し、木造住宅の耐震性向上に役立てる計画という。