日本実験棟「きぼう」打上げの第1便に搭乗する宇宙飛行士を発表:宇宙航空研究開発機構

  (独)宇宙航空研究開発機構は1月30日、国際宇宙ステーション(ISS)に日本の宇宙実験室「きぼう」を取り付ける1便目となる米国のスペースシャトル「エンデバー号」に搭乗する宇宙飛行士6人をNASA(米航空宇宙局)が決めたと発表した。ゴーリ船長、ジョンソン操縦士の他に4人の搭乗運用技術者(MS)が搭乗するが、その1人は日本人宇宙飛行士の土井隆雄さん(43歳)。土井さんとしては、2度目の宇宙飛行となる。
 「きぼう」は、スペースシャトルを使って3回に分けて打上げISSに取り付けられるが、土井さんらが乗る第1便では、船内実験装置、材料、消耗品などの倉庫となる船内保管室がISSに持ち込まれる。カナダの特殊目的ロボットアームの輸送と取り付けも行う。「きぼう」の船内実験室、ロボットアームは第2便で、船外実験プラットフォーム、船外パレットは第3便でそれぞれ打上げる予定。
 土井宇宙飛行士は、1954年東京都生まれ。東京大学工学部航空学科卒。同大学大学院博士課程修了(宇宙工学)。1985年に日本の宇宙飛行士に選ばれ、1997年にスペースシャトル「コロンビア号」で宇宙飛行し、日本人宇宙飛行士として初めて宇宙船外活動を行った。