小麦と大麦の新品種を紹介:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は1月26日、同機構の九州沖縄農業研究センターで開発した小麦と大麦の新品種を紹介する資料を発表した。
 小麦の新品種「トワイズミ」(小麦農林167号)は、高温多雨な小麦の成熟期に発生しやすい赤カビ病に強い日本麺用の品種で、1991年度から品種改良が進められてきた。麺用小麦とは、日本麺に適した中力粉(蛋白質含量8~10%)がとれる小麦で、トワイズミは温暖な平坦地などに適した品種として有望視されている。
 大麦の新品種「キリニジョウ」(二条大麦農林24号)は、大粒・多収で収量性に優れ、焼酎醸造に適した品質を持っている。キリニジョウは、多収、良質、縞萎縮病(しま・いしゅくびょう)抵抗性などを育種目標として、1991年度から育成してきた新品種で、温暖な平坦地や中間地での栽培に適している。