(独)農業生物資源研究所と(社)農林水産先端技術産業振興センター農林水産先端技術研究所は、ブタの遺伝子についての情報を広く世界中に提供するため、ブタの多数の遺伝子の塩基配列データベースをウェブ上で公開したと11月10日発表した。URLは、http://pede.dna.affrac.go.jp/。
このデータベースには、ブタの体内の諸器官で実際に機能している遺伝子(cDNA)の断片162,631個の配列が入っている。その中には、完全な塩基配列を解読したもの(完全長cDNA)10,147個が含まれており、完全長cDNA数では世界最大のものとなっている。
ブタの生理機能は、人間と類似しているため医学分野からも注目を集めていたが、技術的な難しさからブタの遺伝子関係情報が十分に得られていなかった。このデータベースの説明は、2007年初頭の「Nucleic Acids Research(核酸研究)」誌データベース特別号にも掲載される予定。
No.2006-1
2006年11月7日~2006年11月13日