(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月31日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った小惑星「イトカワ」のサンプル(微粒子)を世界の研究者に提供し研究してもらう「第2回国際研究公募(国際AO)」の選定結果を発表した。
「イトカワ」から持ち帰ったサンプルの粒径は、0.1mm以下。この微粒子状のサンプルは、地球の大気に曝されておらず、地球大気圏突入の際の加熱も受けていないことから、「イトカワ」表面の情報を秘めている。
このため、同機構は、国内だけでなく「国際AO」にして世界中の研究者にこのサンプルの研究を依頼することにしており、平成24年6月に第1回の国際AOを行っている。
それに続く今回の公募には、国内外の研究者から18件の研究提案があり、その中から国内9件、海外7件の計16件が採択された。同機構は、その16件に対し「6月以降にサンプルの分配を開始する」といっている。
同機構は、平成25年度末までに3回の国際AOを実施する計画で、最後の「第3回国際AO」を平成26年1月以降に行なう予定という。
No.2013-21
2013年5月27日~2013年6月2日