サンプル採取や内部の岩石持ち帰りを計画
―小惑星探査機「はやぶさ2」を公開
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月27日、2014年の打ち上げを目指し開発している小惑星探査機「はやぶさ2」を同機構の相模原キャンパス(神奈川・相模原市)で公開した。
 「はやぶさ2」は、2010年に小惑星イトカワから微粒子を採取し地球に帰還した「はやぶさ」の後継機。
 現在までに発見されている小惑星や彗星の数は、数十万個にのぼるといわれる。「はやぶさ2」は、そのうちの「1999 JU3」と呼ばれる、有機物や水があると見られている小惑星からサンプルを採取するほか、人工クレーターを作って小惑星内部の岩石を持ち帰る、など世界をリードする宇宙探査を行なおうという日本独自のプロジェクト。
 公開したのは、主機体と呼ばれる「はやぶさ2」の本体部分(1.0m×1.6m×1.4m)と、その側面の太陽電池パネル。観測などに使う内部機器は、まだ搭載されていないが、完成時の総重量は600kgの予定という。
 「はやぶさ2」は、2014年に同機構の種子島宇宙センター(鹿児島・南種子町)から「H-ⅡA」ロケットで打ち上げられ、2018年に目的の「1999 JU3」に到着、2020年末の地球帰還を目指している。

詳しくはこちら

公開した小惑星探査機「はやぶさ2」(提供:JAXA)