星出さん、4カ月ぶりに無事、地球に帰る
―船外活動、小型衛星放出、メダカ飼育などこなす
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月19日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた星出彰彦宇宙飛行士と、クルーの宇宙飛行士が日本時間(以下、時間は全て日本時間)11月19日午前10時56分、ロシアのソユーズ宇宙船でカザフスタン共和国北部の雪原地帯に無事着陸、帰還したと発表した。星出さんのISS滞在時間は124日17時間35分。この間に3回の宇宙船外活動を行い、その合計時間は日本人宇宙飛行士最長の21時間23分となった。
 星出さんは、いっしょに帰還したソ連のマレンチェンコフ、米国のウイリアム両宇宙飛行士とISSの長期滞在クルーとして今年7月15日、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からロシアのロケットで打ち上げられた。同月17日にISSとドッキングを果たし、ISS長期滞在を開始した。約125日の任務を終えた3人は19日朝、ソユーズ宇宙船でISSを離れ、約3時間後に大気圏に突入、帰還カプセルで地表にパラシュート着陸した。
 星出さんは、日本人宇宙飛行士4人目のISS長期滞在者で、フライトエンジニアとして日本の「きぼう」実験室等のISS施設の運用や科学実験、ロボットアームの操作などに当たり、日本の無人補給機「こうのとり」3号機が地球から運んだ5基の小型衛星(うち3基は日本の衛星)の放出や「きぼう」実験室でメダカを飼育、無重量下での生物の質量減少の仕組みを解析する実験などに取り組んだ。また、3回の宇宙船外活動で、故障したISS太陽電池パドル熱制御装置の修理などを行った。

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地上へ無事帰還した星出宇宙飛行士(提供:JAXA/NASA)