(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は3月21日、次期主力ロケットの「H-ⅡB」ロケット3号機で国際宇宙ステーション(ISS)補給機の「こうのとり」3号機を7月21日に同機構種子島宇宙センター(鹿児島)から打ち上げると発表した。
ISS計画は、15カ国が協力する国際宇宙プロジェクトで、日本も既に有人実験施設「きぼう」を打ち上げ、ISSにドッキングさせている。
2009年からは、6人の宇宙飛行士による常時滞在が始まっており、宇宙飛行士の食糧や衣類、実験装置などの補給にはこれまで米国のスペースシャトルなどが使われてきたが、日本も「こうのとり」で補給を担うことになっている。
「こうのとり」は、無人の宇宙船で、最大6tの補給物資を高度約400kmの軌道上にあるISSに運ぶことができ、既に「H-ⅡB」ロケット2号機に搭載した「こうのとり」2号機が2011年1月にISSへの物資輸送に成功している。
「H-ⅡB」ロケットは、液体水素、液体酸素を推進薬とする全長約57mの2段式ロケット。高度約36,000kmの静止軌道に重さ約8tの衛星を打ち上げることができる。
No.2012-12
2012年3月19日~2012年3月25日