宇宙実験棟「きぼう」のロボットアームに「優秀賞」
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月25日、高度約400kmで国際宇宙ステーション(ISS)と共に地球を周回している日本の宇宙実験棟「きぼう」のロボットアーム(写真)が「第4回ロボット大賞」(経済産業省など主催)審査で「優秀賞」と「日本科学未来館館長賞」を受賞したと発表した。
 「ロボット大賞」は、次世代ロボットの育成を目指し、その先駆けとなるロボットや部品、ソフトウエアに与えられる賞。
 「きぼう」のロボットアームは、日本で初めて開発された実用の宇宙ロボットアーム。JAXAは、昨年9月、ISSに向け「H-ⅡB」ロケットで宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり1号」を打ち上げたが、搭載していった機材の移設で威力を発揮したのが「きぼう」のロボットアーム。合計5台の実験用機材の移設に成功した。
 今回の受賞は、同賞の応募期間中に真空に近い宇宙空間で5台の実験用機材の取り付けを完了し、日本のロボット技術の高さを世界に示したことが評価されたもの。

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「きぼう」のロボットアーム。写真中央の逆V字形状の部分(提供:宇宙航空研究開発機構/米航空宇宙局)