東日本大震災被災地域の空中写真「オルソ画像」をウエブ上で公開
:国土地理院

 国土交通省国土地理院は4月20日、東日本大震災の被災地域の「オルソ画像」をウエブ上で公開したと発表した。
 オルソ画像は、歪みを補正した空中写真画像のこと。航空機などで高空から地上にある建物を写真に撮ると、フィルム外縁部の建物は外側に倒れたように歪んで写ってしまう。  
 それに対し、「航空機デジタル・マルチ・ライン・センサーシステム」と呼ばれるレーザースキャナーを航空機に搭載し、コピー機で紙をスキャニングするように高空から地表をスキャニングして歪みを無くしたのがオルソ画像。
 空中写真は、国土の状況や環境の把握、災害被災地域の特定など広範な分野に活用できる。それには、オルソ画像が不可欠で、国土地理院は日本の国土のオルソ画像の作成、整備に取り組んでいる。
 今回公開したのは、東日本大震災の災害対応のため緊急に簡易的な手法で作成した▽三陸北地区、▽三陸南地区、▽青森県~宮城県沿岸地区、▽岩手県~宮城県三陸海岸地区、▽宮城県三陸海岸地区、▽石巻地区、▽仙台地区、▽仙台湾・相馬地区、▽茨城県沿岸地区、のオルソ画像。一枚の画像の範囲は、東西方向が2km、南北方向が1.5km。
 何れの地区にもhttp://saigai.gsi.go.jp/h23taiheiyo-zort/index.htmlからアクセスできる。

詳しくはこちら

公開されたオルソ画像の一例(提供:国土地理院)