(独)農業生物資源研究所は、昨年度に続いて平成23年度も遺伝子組み換えのダイズとトウモロコシの展示栽培を予定している。それに先立って同研究所は4月21日、「第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針」に基づき、平成23年度に行う除草剤耐性ダイズと害虫抵抗性及び除草剤耐性トウモロコシの展示栽培について計画書を公表すると共に、説明会を開催すると発表した。
一般説明会は、5月21日(木)の午後2時から4時まで、つくば市(茨城)の同研究所構造生物学研究棟附属施設(アネックス)2階で行う。この一般説明会には、事前の参加申し込みが必要で、申し込みは 電話(029-838-8469)かE-mail(nias-koho@nias.affrc.go.jp)で。問い合わせも、同じ電話とE-mailで。
また、計画書は、同研究所のホームページ(http://www.nias.affrc.go.jp/)に掲載している。
計画によると、展示栽培は、遺伝子組み換え技術について科学的で客観的な情報の提供を行うことを目的として、6月上旬から9月上旬にかけ、つくば市の同研究所内のほ場で除草剤の影響を受けない除草剤耐性ダイズと害虫に強く除草剤の影響も受けないトウモロコシの栽培を行い、一般に公開することにしている。
展示栽培では、ダイズは56m2の区画、トウモロコシは75m2の区画をそれぞれ使い、6月上旬に遺伝子を組み換えたダイズやトウモロコシと、遺伝子の組み換えをしないダイズとトウモロコシの播種を行う。そして、9月上旬に栽培が終るまでの間、除草剤耐性ダイズや害虫抵抗性及び除草剤耐性トウモロコシの特性の効果を、組み換えをしなかったダイズやトウモロコシと比較しながら観察できるようにする。
5月21日の一般説明会では、今年度の栽培実験計画の説明とあわせて、昨年度に実施した遺伝子組み換え農作物の栽培実験の結果についての報告も行う。
同研究所は、今年度の栽培実験計画の概要を、すでに3月2日付けで茨城県やつくば市など関係機関に提供しており、今後も栽培実験の詳細について情報を提供する予定。
No.2011-16
2011年4月18日~2011年4月24日