核実験探知技術の国際研修を実施
:建築研究所

 (独)建築研究所は1月11日、世界10カ国から研修生が参加する核実験探知技術の国際研修を実施すると発表した。
 現在、世界各国で「包括的核実験禁止条約(CTBT)」発効に向けた取り組みが進められ、それと並行して条約の遵守を検証するための国際監視制度の整備が求められている。
 その重要な柱の一つに挙がっているのが地震学的手法を使っての地下核実験の監視。自然の地震と核実験では震源の深さや地震波形の複雑さ、周波数成分が違うことから、それらを詳細に調べて地震と核実験を識別するという監視だ。
 同研究所は、核軍縮推進のための国際貢献活動として、地震学を活用して核実験を探知する人材の育成を図る国際研修を1995年から毎年実施しており、現在までに69カ国から150人の研修生を受け入れ、国際的に高く評価されている。
 今回の国際研修は、その16回目にあたり、中国をはじめ、ジブチ、エジプト、インド、ネパール、パキスタン、パプアニューギニア、タイ、トンガ、ジンバブエの10カ国から10人の研修生を受け入れ、1月13日から3月11日まで行う。

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