(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、同日開かれた宇宙開発委員会に、ヨットのように帆で太陽光を受けて宇宙空間を進む「ソーラーセイル」実証機の打ち上げで米国惑星協会と相互応援キャンペーンを実施することが決まったと報告した。
ソーラーセイルは、宇宙空間で超薄膜の帆を展開し、太陽からの光の粒子を反射する力で推進する宇宙船。同機構は2010年度に米国惑星協会も2010年に、それぞれ小型の実証機を打ち上げるプロジェクトを進めていることから、互いに協力して応援キャンペーンを張ることになったもの。
応援キャンペーンは、「君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!」と銘打って国内外から応援メッセージと名前を両機関のインターネットサイトに寄せてもらい、それを光ディスクに収録して同機構の実証機「IKAROS(イカロス)」と、米国惑星協会の実証機「ライトセイル1」の両方に搭載。併せて「IKAROS」には、先着20万人の名前を刻印したメタルプレート(金属板)を装着、宇宙を旅してもらうという内容。メタルプレートの大きさは、縦横約3cm、厚さ0.2mmで、このプレート210枚に20万人の名前を入れる。
だれでも応募でき、メタルプレートに刻印する名前の応募締め切りは、2010年2月28日。メッセージの応募締め切りは、同3月14日。
インターネットサイトは、日本語がhttp://www.jspec.jaxa.jp/index.html。
英語がhttp://www.jspec.jaxa.jp/e/index.html。
No.2009-49
2009年12月7日~2009年12月13日