(独)防災科学技術研究所は12月11日、名古屋大学、東海大学、フィリピン地震火山研究所と共同で「フィリピン地震火山監視強化と防災情報の利活用推進プロジェクト」を実施することになったと発表した。
このプロジェクトは、(独)科学技術振興機構と(独)国際協力機構が進めている「地球規模課題対応国際科学技術協力事業」の一環として実施するもので、このほどマニラで合意文書に調印した。
フィリピンは、世界で最も地震・火山活動が活発な国の一つ。1976年のミンダナオ島沖地震では約6,000人が死亡し、1991年には20世紀最大規模とされるピナツボ火山噴火が発生103万人の被災者を出している。
今回実施が決まったフィリピンでの国際共同プロジェクトは、[1]リアルタイム広帯域地震・強震・震度観測網と自動解析システムの導入、[2]火山のリアルタイム監視システムの構築、[3]地震・火山情報を発信する防災情報ポータルサイトの構築―を行い、国・地方、行政・コミュニティーの防災力アップを目指している。
No.2009-49
2009年12月7日~2009年12月13日