(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月12日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で行っていた植物の長期生育実験が成功裏に終了したと発表した。
生命現象を調べるには、重力下と微小重力下の反応を比較することが重力の影響を明らかにする上で重要とされている。今回の「きぼう」での初の植物長期生育実験は、シロイヌナズナを使い、種子から発芽させ次の世代の種子がとれるまでの一連のサイクル(ライフサイクル)に対する重力の影響を調べる目的で行われた。
実験は、9月10日にスタート、シロイヌナズナの種は「きぼう」の植物実験ユニット内で62日間育てられ、収穫までを行って11月11日終了した。
収穫した種子と植物体は、「きぼう」内で冷凍・冷蔵保存され、来年地上に持ち帰って宇宙生まれの種子が地上生まれの種子と異なるかどうかなどを調べることにしている。
No.2009-45
2009年11月9日~2009年11月15日