[編集発行] (公財)つくば科学万博記念財団 [協力] 科学技術振興機構(JST)・文科省研究交流センター

つくばサイエンスニュース

ここに注目!

RISTEX秋のイベントご紹介 Part2

(2022年11月15日)

はじめに

 国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(以下、RISTEX)は、現代社会が直面する社会問題の解決および科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への対応を通して、新たな社会的・公共的価値を創出するための研究開発を推進しています。

 2022年度の秋は、多くの主催や関連のイベントが企画されていますのでご紹介します。

 

●科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム(RInCA)イベント

公開イベント「COVID-19関連課題中間成果報告会」

https://www.jst.go.jp/ristex/rinca/topics/event-221121.html

 科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム(RInCA)は、科学技術が人や社会と調和しながら持続的に新たな価値を創出する社会の実現を目指し、新興科学技術がもたらす倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)を発見・予見しながら、責任ある研究・イノベーション(RRI)を進めるための実践的協業モデルの開発を推進しています。

 このプログラムにおいて、COVID-19関連課題のELSIに取り組む4つのプロジェクトの研究代表者が登壇し、将来の公衆衛生・感染症対策におけるELSI研究、メディア分析を通じた専門知介入、Social Distancing対策を踏まえた都市・コミュニティの再設計、感染症対策に関する携帯電話関連データ利用をテーマに、これまでの研究結果を報告します。

■日時:2022年11月21日 (月) 10:30~12:30

■会場:オンライン(Zoom ウェビナー)

■主催:JST-RISTEX

■参加:無料

■登壇者(報告者) ※敬称略/五十音順

児玉 聡 (京都大学 大学院文学研究科 教授)

田中 幹人(早稲田大学 政治経済学術院 教授)

林 良嗣 (中部大学 持続発展・スマートシティ国際研究センター 卓越教授)

米村 滋人(東京大学 大学院法学政治学研究科 教授)

■詳細:https://www.jst.go.jp/ristex/rinca/topics/event-221121.html

■申込:https://form.jst.go.jp/enquetes/elsi-event-221121

■お問い合わせ:

科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題への包括的実践研究開発プログラム (RInCA)

事務局 ristex-elsi@jst.go.jp

 

 

●「人と情報のエコシステム」研究開発領域(HITE)イベント

科学はデジタルにのまれるのか

~研究DXの現場から科学における人間の役割を問い直す

https://www.jst.go.jp/ristex/hite/topics/489.html

 「人と情報のエコシステム」研究開発領域(HITE)は、情報技術と人間のなじみがとれた社会を目指すために、情報技術がもたらす変化を予見しながら、技術や制度へ反映していく相互作用の形成を目標とした研究開発を推進しています。HITEでは、11月29日に、森ビルアカデミーヒルズ協力の下、公開イベントを開催します。

 AI・Alpha Zeroの登場により、人間が想定しない一手を使うことで進化した将棋や囲碁のDX(デジタル・トランスフォーメーション)や、画像生成AI・Stable Diffusionの登場によりアーティストの技術や表現のコモディティ化が一気に加速する可能性を秘めた創作DXがいま注目を浴びています。同様に研究の世界でも、人間の科学者が気づかない仮説や新法則をAIが発見するのではないかという研究DXへの期待が高まっています。研究DXにおける最前線の現場から見えてくるのは、これまでの人間の「理解」や「直感」によって駆動されてきた科学のあり方そのものの変容です。デジタル技術による科学的発見の加速は科学における人間の役割をどう変えるのでしょうか?科学はデジタルにのまれてしまうのでしょうか?

 本イベントでは、AI駆動型科学研究をリードし「科学と技術の離婚」を提唱する高橋恒一氏(理化学研究所)、司法におけるデジタルと人間の役割を考察する角田美穂子氏(一橋大学)、ブロックチェーン開発者にてCryptoeconomics Lab創業者の落合 渉悟氏、スペキュラティブデザインを推進しhumanとmore-than- humanの関係性を探求するアーティストの長谷川愛氏を迎え、ブロックチェーン専門メディア「新しい経済」編集長の設楽悠介氏の進行の下、研究DXによって変容しうる科学の未来を議論します。

 ■日時:2022年11月29日(火) 19:00~21:00(予定)

■会場:オンライン(Zoomウェビナー)

■主催:JST-RISTEX「人と情報のエコシステム」研究開発領域(HITE)

■協力:森ビルアカデミーヒルズ

■参加:無料

■登壇者:

スピーカー:

・高橋恒一(理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー)

・角田美穂子(一橋大学 大学院法学研究科 教授) 

・落合渉悟(合同会社sg/大阪大学 OSS開発者/作家)

・長谷川愛(アーティスト/デザイナー)

モデレーター:

・設楽悠介(幻冬舎「新しい経済」編集長/編集本部コンテンツビジネス局 局長)

■詳細:https://www.jst.go.jp/ristex/hite/topics/489.html

■申込:https://eventregist.com/e/academyhills20221129

 

■お問い合わせ:RISTEX「人と情報のエコシステム」領域事務局 

E-mail:info-ecosystem@jst.go.jp

 

国立研究開発法人 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(JST-RISTEX) 
広報担当