ダイズ種子の出芽安定化法を開発:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センターは3月10日、ダイズの種子の出芽安定化法を開発したと発表した。
 日本のダイズの8割は、「田畑輪換栽培」と呼ばれる水田を使って水稲と畑作物を交互に作る栽培法で生産されているが、梅雨期に播種されるダイズの湿害による出芽不良が大きな問題になっている。土中の水分が多すぎると種子組織が破壊されてしまい出芽しなくなる現象が起き易くなるからだ。
 同センターは、ダイズ種子の出芽を安定化させる2つの方法を見つけた。ダイズ種子の水分は、通常10%前後。この水分量を15%程度に高めた調湿種子を使う方法が1つ。もう1つは、種子をベノミル・チウラム水和剤と呼ばれる殺菌剤で処理する方法。同センターは、両方を併用すると出芽率が通常のダイズ種子の約2倍になることを実証、「湿害時でも安定して高い出芽率を確保できる」といっている。

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