宇宙長期滞在が決まった古川さん、抱負を語る

 2011年に国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在することが決まった(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡宇宙飛行士(44歳)が5日会見し、「医師としての知識を生かし(宇宙での)生命科学実験に貢献したい」と抱負を語った。
 日本人宇宙飛行士のISS長期滞在は、今年2月に予定されている若田光一さん(45歳)、同12月の野口聡一さん(43歳)に続いて古川さんが3人目になる。
 古川さんは、東京大学医学部出身で、医学博士。1999年にJAXAの宇宙飛行士候補者に選ばれてから約10年で待望の宇宙行きが決まった。予定では、2011年の春頃にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗してISSに向かい、ISSの日本実験棟「きぼう」で約6ヵ月間にわたって様々な宇宙実験にあたる。
 古川さんは、もともとは東大病院の外科医。30歳過ぎてからJAXAの宇宙飛行士候補者募集をテレビで知って子供の頃の憧れがよみがえり応募、見事難関を突破したという経歴の持ち主。「ISSでの長期滞在で自分の体がどう変わっていくのかを皆さんに伝えていきたい」とし、夢は「誰もが気楽に宇宙に行けるようにすること」と語った。

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古川聡宇宙飛行士(提供:宇宙航空研究開発機構)