(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月3日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に取り付ける予定の2種類の計測装置の安全検証が完了したと発表した。
「きぼう」の安全検証結果は、平成14年と同19年に出ているが、その時点でまだ開発途中にあった「全天X線監視装置(MAXI)」、「宇宙環境計測ミッション装置(SEDA-AP)」などは積み残されていた。その残っていた内のMAXIとSEDA-APの安全検証結果が出たもので、両装置はこの後、宇宙開発委員会の審議をへて、NASA(米航空宇宙局)のケネディー宇宙センターに送られる。
「きぼう」での宇宙実験は、船内実験室と船外実験プラットフォームの両施設で行われる。この内、船外実験プラットフォームは、微小重力、高真空の宇宙環境に実験材料を直接さらして実験する施設で、MAXI、SEDA-APとも船外実験プラットフォームで使う。
両計測装置は、10月中に米国に送られ、来年スペースシャトルで船外実験プラットフォームなどと一緒にISSの「きぼう」に向けて打ち上げられる。
No.2008-34
2008年9月1日~2008年9月7日