設立来初、「産総研オープンラボ」を開催―筑波の全研究室を公開:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は9月1日、10月20、21日の両日、全所挙げての研究所公開「産総研オープンラボ」を設立以来初めて開催すると発表した。
  産総研は、その前身を含めると120年を超える歴史を持ち、旧通商産業省工業技術院傘下の15研究所と計量研修所を統合・再編して発足してから約7年間が経過した。そこで、持続的発展可能な社会の実現に向けて「産総研オープンラボ」を開催し、これまでに行ってきた研究の成果や研究リソースを、企業の経営層、研究者、技術者、学生、一般市民などに広く見てもらうことにしたもの。
 吉川理事長の基調講演、金出デジタルヒューマン研究センター長、近藤太陽光発電研究センター長による全体講演をはじめ、各産業技術分野における最前線の研究成果(約300テーマ)、研究戦略、産学官連携への取り組みなどの講演会を開催。全国8研究拠点(北海道、東北、臨海副都心、中部、関西、中国、四国、九州の各地域センター)のパネル展示のほか、産総研つくばセンター(茨城・つくば市)にある約250の研究室を公開し、来訪者に研究者自らが研究成果の内容について説明する。
 普段は見られない大型の研究施設や特殊な設備なども公開する。産総研発ベンチャーの展示、産学官共用ナノプロセッシング施設やビジネス棟などの公開にも関心が持たれている。
 参加は無料(要事前登録)。事前登録は、http://www.aist-openlab.jp/から。問い合わせは、産総研企画本部オープンラボ事務局(TEL 03-5501-0844)へ。

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