鉄・リン合金、鉄・銅合金の「腐食データシート」を発行
:物質・材料研究開発機構

 (独)物質・材料研究開発機構(物材機構)は5月1日、鉄・リン合金と、鉄・銅合金の2系統の二元系合金の腐食特性をまとめた「腐食データシート」を発行したと発表した。
 同機構は、2002年から中立的な立場でJIS(日本工業規格)の大気暴露試験方法などに基づく信頼性の高い腐食データシートを発行している。今回発行したデータシートは、鉄にリンを0.5%、1.0%、1.5%、鉄に銅を1%、2%、3%それぞれ添加した2系統の二元系合金について、つくば市(茨城)、銚子市(千葉)、宮古島(沖縄)の3ヶ所で3年間にわたって実施した大気暴露試験の腐食特性を掲載したもの。
 大気中で使われる材料は、使用環境に応じて劣化を起こす。大気暴露試験は、実環境に試験片を曝して材料の劣化特性の経時変化を評価する試験。今回の腐食データシートは、国内外の約650機関(国内400、国外250)に配布される。

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