(独)土木研究所は12月20日、つくば市(茨城)の同研究所でダムの底に貯まった土砂を排出するための新技術の模型実験を公開した。
河川にダムを造ると、水と一緒に流入する土砂が貯水池の底に貯まってしまう。また、ダム下流の河川では、ダムで土砂が堰(せ)き止められてしまうので川底の土砂が少なくなってしまう現象が生じる。
このため、ダムに堆積した土砂を河川の下流に供給する排砂技術の開発が求められている。
今回行ったのは、同研究所が(株)IHI、八千代エンジニヤリング(株)とそれぞれ共同開発した2つの新排砂技術の模型実験。同研究所では、[1]ダムの水位を下げずに低コストで排砂できる[2]動力が要らず経済的[3]安全に運用できる―などの特徴があるとし、今後さらに実物大での検証などを行って実用化に結びつけたいといっている。
No.2007-50
2007年12月17日~2007年12月23日