筑波技術大学の障害者高等教育研究支援センターは8月24日、携帯電話を用いた聴覚障害者のためのリアルタイム字幕提示システムを開発したと発表した。
携帯電話の画面上に伝えたい情報をリアルタイムで字幕化して表示するというシステムで、耳の不自由な聴覚障害者の新たな情報通信手段として実用化が期待される。
このシステムは、速記用のキーボードを用いたリアルタイム字幕入力システムと、携帯電話字幕生成パソコン、ウェブサーバー、それに市販の携帯電話で構成され、速記用のキーボードで入力された文字列をリアルタイムでカナ漢字交じり文にして携帯電話の画面に表示するというもの。表示される漢字にカッコ付きで読みガナが付くのも特徴で、小学1年生レベルから成人レベルまで対象者の漢字能力に合わせて読みガナを付けることができる。
同大学では、同大学のあるつくば市(茨城)と離島など遠隔地との間で近くこのシステムの実用試験を行う予定にしている。
このシステムを使えば聴覚障害者が手話のできない人の話を聞いたり授業を受けることが可能になる。
No.2007-33
2007年8月20日~2007年8月26日