(独)宇宙航空研究開発機構は1月18日、国際宇宙ステーション(ISS)でのタンパク質結晶生成実験を1月20日から開始すると発表した。
ロシア連邦宇宙局は、1月18日カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットでISSに燃料、食料などを送る補給宇宙船を打ち上げた。同機構のタンパク質結晶生成実験は、その補給宇宙船で実験試料をISSに運んでもらい実施するもの。
この宇宙実験は、米国のスペースシャトルで打ち上げISSに接続する日本の実験棟「きぼう」の利用に備え、高品質結晶生成技術の開発・整備のため同機構が東京大学などと共同で準備してきた。
今回の実験は、来年5月からの「きぼう」の運用・利用開始を前に、開発済みのタンパク質結晶生成装置の性能検証などを行うのが狙いで、引き続き今後さらに2回行う。今回のタンパク質結晶生成実験は、結晶生成セル20セットを使って約3ヶ月かけて実施し、実験試料の地上への回収は、今年4月20日を予定している。
No.2007-3
2007年1月15日~2007年1月21日