(独)宇宙航空研究開発機構は12月5日、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する宇宙飛行士に提供する日本食の宇宙食の認証基準を定め、同日から食品メーカーの認証申請受付を始めたと発表した。同機構は、平成19年度開始のISS日本実験棟「きぼう」の組み立て飛行から「宇宙日本食」の供給を目指している。
ISSの宇宙食は、これまで米国とロシアだけが提供してきた。しかし、宇宙飛行士の滞在期間が長期化し、宇宙食メニューの多彩化が求められるようになり、一昨年秋から米ロ以外の国が開発した宇宙食を提供する仕組みが設けられた。
同機構は、平成16年秋から(社)日本食品科学工業会を通じて国内11社の食品メーカーの協力を得て35品目の宇宙日本食を試作、日本人を含む宇宙飛行士にも試食してもらい、その評価も認定基準に反映させた。
試作品では「おにぎり」「シーフードラーメン」「チキンカレー」「サンマの蒲焼」「ようかん」「緑茶」などが作られた。認証基準は、衛生、栄養、品質の他、保存、調理、無重量環境での食べ易さなどについても規定している。100品種を目標に今年度中に認証業務を開始する。
No.2006-5
2006年12月4日~2006年12月10日