立ち乗り型モビリティロボのシェアリング実験
―26年3月まで産総研~つくば駅間3.8kmで
:産業技術総合研究所/つくば市

 (独)産業技術総合研究所は9月4日、立ち乗り型モビリティロボットを用いたシェアリングシステムを開発、つくば市と共同で同日から移動支援サービス実証試験を実施すると発表した。産総研の職員が出張の際などに同研究所とつくば駅間で来年3月までこのシステムを利用し、実用化の可能性などを検討する。

 

■予約・管理システムで配車調整・運行状況把握

 

モビリティロボットシェアリングシステムの全体構成図(提供:産業技術総合研究所)

 開発したモビリティロボットシェアリングシステムは、立ち乗り式電動二輪車の「セグウェイ」にGPS(全地球測位システム)や表示装置などを搭載、予約システム、動態管理システムを実装したサーバーとの間で情報をやり取りし、ユーザーの予約情報に基づき配車の調整や運行状況の把握、周辺安全情報の提供などを行うシステム。
 つくばエクスプレスのつくば駅前の中央公園と産総研内に充電ステーションを設置、この間の約3.8kmの距離を最高時速10kmで移動する。
 ユーザーはパソコンやスマートフォンから利用予約すると予約番号とQRコードが発行され、充電ステーションの端末(管理ポスト)にそれをかざすなどして認証を受けるとセグウェイが使える。
 つくば市は2011年3月にモビリティロボットの公道走行実験が行える「つくばモビリティロボット実験特区」の認定を受け、各種モビリティロボットの実証実験を進めている。また2013年3月には環境モデル都市に選定され、CO2排出量の削減を進める省エネルギー・低炭素化の先進的な環境都市づくりに取り組んでいる。
 今回の試験はそうした取り組みの一環で、システム運用の検証を踏まえ、今後、一般市民の利用の可能性を探ることを検討中という。

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