石狩地域と伊勢平野の「2万5千分の1都市圏活断層図」を作成:国土地理院

 国土交通省国土地理院は1月28日、北海道・石狩地域と三重県・伊勢平野の「2万5千分の1都市圏活断層図」を作成したと発表した。
 2万5千分の1都市圏活断層図は、内陸地震の長期評価に不可欠な活断層の詳細な位置情報を、地震が発生した場合に特に被害が甚大になる可能性の高い都市域とその周辺について印した2万5千分の1の地図のこと。平成7年1月の阪神・淡路大震災が契機となって政府の地震調査研究施策の一環として同院の手で作成が進んでおり、今回を加え全国で143面が作られたことになる。
 活断層は、過去数十万年間に千年から数万年の間隔で繰り返し活動してきた跡が地形に明瞭に表れていて、今後も活動を繰り返すと見られる地層。今回作成された北海道・石狩地域の都市圏活断層図は、「岩見沢」、「長沼」、「千歳」の3枚。
 また、三重県・伊勢平野の方は、「四日市」、「亀山」、「津」、「松坂」の4枚。この内、「四日市」と「津」は、改訂版(第2版)で、新たに行った調査によって判明した新事実が加えられた。同院は、今回発表した2万5千分の1都市圏活断層図を1月29日からホームページ(http://wwl.gsi.go.jp/geowww/bousai/menu.html)で公開しており、全国の主な書店で1部1,000円(税込み)で購入できる。

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