(独)建築研究所は1月15日、地震学を利用して核実験を探知する技術の研修を海外10ヵ国の研究者・技術者を対象に開講したと発表した。
核実験が行われると地面が振動し、全世界に伝わる。その振動を地震学の知識を使って調べることでその振動が核実験によるものか、地震によるものかが識別でき、核実験の実施場所や規模を知る手がかりにもなる。
このため、同研究所は、包括的核実験禁止条約への協力として、1995年から毎年、「国際地震工学研修グローバル地震観測コース」と銘打って海外の研究者・技術者を対象に地震学を利用して核実験を探知する技術の研修を実施しており、これまでに68ヵ国から研修生を受け入れている。
今回は、14回目になり、チリ、サウジアラビア、シリア、タイ、フィリピンなど10ヵ国から10人が参加、3月6日まで続けられる。
No.2009-2
2009年1月12日~2009年1月18日