(独)農業環境技術研究所は1月15日、平成21年度の「隔離ほ場」利用者の募集を開始したと発表した。募集期間は同日から2月20日まで。
隔離ほ場は、花粉などが外部に飛散しないよう木々やフェンスで囲んだ遺伝子組み換え植物の試験栽培を行うための田畑。
遺伝子組み換え植物を栽培するには、第一段階として開発者は先ず実験室や温室などで得た遺伝子の性質、導入遺伝子の安定性などのデータを農林水産省・環境省に提出して審査を受ける。審査を通ったら開発者は、隔離ほ場で試験栽培を行い、花粉の飛散性や他の生物に及ぼす影響などの栽培結果を再び農水省・環境省に提出、環境に対する安全性が認められたもののみが一般の田畑で栽培できるようになる仕組みになっている。
同研究所の隔離ほ場は、その遺伝子組み換え植物の栽培実験が行える研究施設。問い合わせ・申し込みなどは、同研究所企画戦略室(TEL 029‐838‐8182)へ。
No.2009-2
2009年1月12日~2009年1月18日