(独)農業・食品産業技術総合研究機構は1月14日、家畜の粗飼料用の稲(飼料稲)と高品質の食用大麦を輪作で効率良く生産するためのマニュアルを発行したと発表した。
我が国では、米の作り過ぎを防ぐため全国規模で米の生産調整(減反)が行われ、生産調整の対象となった水田で麦、大豆、飼料作物などを生産すると助成が受けられる制度が設けられている。
今回発行したマニュアルは、同機構の中央農業総合研究センター(茨城・つくば市)の研究成果を取りまとめた北陸地域を対象にした「北陸版 稲発酵租飼料・大麦生産利用技術マニュアル」。飼料稲―大麦―飼料稲という2年3作を行うための技術的なポイントを記述したもので、全10巻からなり、飼料稲と大麦の輪作システムやその栽培技術、専用収穫機による飼料稲の収穫作業、稲発酵租飼料の乳牛への給餌の仕方、経営面からの評価などについて平易に解説している。電子版と紙媒体(印刷物)があり、問い合わせは、同機構中央農業総合研究センター(TEL 029‐838‐8481)の北陸大規模水田作研究チーム(Eメール:omatsu@affrc.go.jp)へ。
No.2009-2
2009年1月12日~2009年1月18日