インド宇宙研究機関と宇宙X線観測分野で協力
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月25日、インド宇宙研究機関(ISRO)と天体から放射されるX線を観測する宇宙X線観測の分野で協力することになり、合意文書に署名したと発表した。有効期間は、2012年7月13日まで。宇宙X線観測による宇宙構造の解明や、X線観測技術の向上をはかるのが目的。
 JAXAは、これまでにX線天文観測衛星「ぎんが」、「あすか」、「すざく」を打ち上げ、宇宙X線観測分野では世界トップレベルの実績を持っている。
 一方、ISROは、2008年末打ち上げを目指してインド初の天文観測衛星「ASTROSAT」を開発中で、この衛星には日本の「すざく」にない紫外線望遠鏡などが搭載されることになっている。
 今回の協力合意で「すざく」と「ASTROSAT」の共同観測が可能になり、宇宙構造の解明などにつながる成果が得られるものと期待されている。
 また、長期的には日本側の観測機器をインドの衛星に搭載するなどの可能性も考えられることから、将来の衛星搭載X線天文観測機器の日印共同開発の可能性も検討する計画。

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