文科省の「元素戦略プロジェクト」に中性子線施設を提供
:J-PARCセンター/総合科学研究機構

 J-PARCセンターと(財)総合科学研究機構は8月22日、文部科学省が10月から開始する「元素戦略プロジェクト」にJ-PARC(大強度陽子加速器施設)の中性子線施設が使われることになったと発表した。
 J-PARCは、高エネルギー加速器研究機構と(独)日本原子力研究開発機構が共同で東海村(茨城)に建設し運営している世界最大規模の陽子加速器施設。その保有する中性子線を利用する実験ビームラインを「元素戦略プロジェクト」の研究に提供することを決めたもの。
 「元素戦略プロジェクト」は、わが国の産業競争力強化に不可欠な希少元素代替材料を10年かけて開発しようというもので、磁石材料、触媒・電池材料、電子材料、構造材料の4領域にわたる研究が今年10月からスタートする。
 その研究開発にJ-PARCの中性子線利用実験ビームラインの利用が決まったもので、「レアアース(希土類元素)やレアメタル(希少金属)などを用いない革新的な希少元素代替材料の創製を行う最先端の実験などがJ-PARCの物質・生命科学実験施設で実施される」とJ-PARCセンターはいっている。

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