宇宙材料の強度データシートを新たに2種発行
:物質・材料研究機構/宇宙航空研究開発機構

 (独)物質・材料研究機構(NIMS)と(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月31日、宇宙関連材料の強度データシートを新たに2種発行したと発表した。
 発行したのは、「No.17 アルミニウム合金A356-T6鋳造材の疲労き裂進展特性データシート」と、「No.18 アロイ718鋳造材の疲労き裂進展特性データシート」。
 1999年に起きたH-2ロケット8号機打ち上げ失敗では、重要な材料の特性データをNASA(米航空宇宙局)に頼り過ぎていたことが指摘された。それを契機に国内での宇宙関連材料の強度データシートの整備が進み、今回のNo.17、No.18は共に液体ロケットエンジン用。既にH-2A、H-2B両ロケットのエンジン設計に使われ、打ち上げ成功に寄与しているという。
 今後更にロケットエンジンに使われる銅合金鍛造材やニッケル基超合金溶接材のデータシート発行を予定している。

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