新たな鳥獣害対策で「科学技術賞」を受賞
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は6月15日、同機構の近畿中国四国農業研究センター(広島・福山市)が「文部科学大臣表彰科学技術賞」を受賞したと発表した。
 同センターが進めている新たな鳥獣害対策が評価されたもの。
 従来の防護柵や駆除による鳥獣害対策では、いっこうに被害が減らず、新たな対応策が求められている。それに応えようと同研究センターが推進しているのが「先入観排除による鳥獣害対策の理解増進」活動。従来型の対策に依存するのではなく、野生動物の行動観察から得た科学的根拠に基づく住民参加型の対策によって対応しようという方式。安価なイノシシ用忍び返し柵の使用や、餌となる未収穫作物をなくす環境整備、人なれさせない追い払いの徹底などにより、顕著な効果が各地で出ていることが評価された。

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