赤外線天文衛星「あかり」、科学観測を終える
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月17日、2006年に打ち上げた赤外線天文衛星「あかり」(別称:ASTRO-F)による科学観測を終了したと発表した。
 同衛星は、星や銀河など宇宙の全ての赤外線源を調べ上げることを目指して2006年2月22日、同機構の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島)から「M-V(ミュー5型)」ロケットで打ち上げられ、高度約750㎞で地球を周回しながら観測を続けていた。
 目標寿命は3年だったが、それを超える観測を達成、約130万天体に及ぶ「赤外線天体カタログ」を作成するなどの成果を挙げた。同カタログは、昨年3月から公開され、世界の研究者に広く利用されている。
 しかし、2011年5月24日、搭載する電源に異常が発生、その後JAXAとの通信や姿勢制御などに制約が生じ、ついに科学観測の再開が困難となり、終了となったもの。

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