大震災で被災した聴覚障害学生に朗報、情報伝達支援を実施
:筑波技術大学/PEPNet-Japan

 筑波技術大学と日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)は5月2日、東日本大震災で被災した大学の内、聴覚障害学生への情報の伝達に困っている大学に対し「モバイル型遠隔情報保障システム」と呼ばれる方法を使い、そうした聴覚障害学生への情報伝達支援を行うと発表した。
 モバイル型遠隔情報保障システムは、話者の話を要約して字幕化し、携帯電話の画面に表示するシステム。話者の音声を携帯電話で字幕作成者側に送り、作成者がその音声を聞きながら字幕を作り、できた字幕をインターネットを介して聴覚障害学生の持っている携帯電話の画面上に表示するというもの。このシステムを使えば、遠隔地への必要情報の伝達が容易・簡易に行えるようになる。これまでも、小学校や大学、企業内などで試験的に使われていた。
 今回の支援では、同志社大学、群馬大学など11の大学の多くの学生が入力者となって授業の合間などの時間を活用して字幕作成に携わり、宮城県内の4つの大学の聴覚障害学生に対し情報伝達支援を行う。ソフトバンクモバイル(株)が携帯端末などの機材貸与で協力する。
 問い合わせは、筑波技術大学(TEL029-852-2931)障害者高等教育研究支援センターへ。

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