「イプシロン」打ち上げ中止の原因を発表
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月30日、発射寸前に突如打ち上げストップとなった新型ロケット「イプシロン」試験機の打ち上げ中止原因が判明したと発表した。
 イプシロン試験機は、JAXAの内之浦宇宙空間観測所(鹿児島・肝付町)から惑星分光観測衛星「SPRINT-A」を搭載して日本時間の8月27日午後1時45分に打ち上げられる予定だった。それが、打ち上げ時刻の約19秒前に突如打ち上げ自動停止となったもので、何が原因で自動停止になったのか各方面から注目されていた。
 発表によると、地上側のイプシロン管制センターによるイプシロンの姿勢監視開始が、イプシロンに搭載されているコンピューターの姿勢計算開始より約0.07秒早かったため、地上装置が姿勢異常と判定し自動停止がかかったことがこれまでの調査・分析で分かったという。
 JAXAは、現地で8月20、21の両日に行なった打ち上げのリハーサルでは「約0.07秒の微小なずれにまで思いが至らなかった」とコメントしている。

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