中央農研が市民講座「天敵銀行で害虫を防除する」

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の中央農業総合研究センターは9月14日午前9時30分~同10時30分、つくば市(茨城)観音台の「食と農の科学館(つくばリサーチギャラリー)」で市民講座「天敵銀行で害虫を防除する」を開催する。講師は同研究センター病害虫研究領域の長坂幸吉主任研究員。今回の講座は、施設園芸と害虫と天敵の話。施設園芸では、害虫の防除がたいへんなことになる。温度環境がよく、雨にもあたらず天敵もいないとあって、施設内ではわずかな害虫がたちまち増えてしまう。増えてからの防除は困難なことになる。そこで、害虫が施設の中に入る前に、施設内に天敵を増やして備えるのが「バンカー法」。害虫を待ち伏せて退治する「天敵銀行」という方法だ。講演では、アブラムシ防除のために園芸産地で取り組んだバンカー法の実証試験の様子を紹介する。参加は無料。定員は約70人。事前申し込みは不要。問い合わせは、同研究センター情報広報課(TEL090-2460-0423)へ。