[編集発行] (公財)つくば科学万博記念財団 [協力] 科学技術振興機構(JST)・文科省研究交流センター

つくばサイエンスニュース

ここに注目!

物理学分野への男女共同参画 

(2016年8月15日)

       理系女子キャンプの状況

    研究分野における女性の活躍は、一億総活躍社会の実現に向けても課題です。科学技術基本計画(第5期)では、新規採用割合の目標を自然科学系30%(理学系20%等)としていますが、現状(平成24年度)は自然科学系全体で25.4%(理学系11.2%等)(平成27年度男女共同参画白書)とのことです。

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 高エネルギー加速器研究機構(KEK)でも、つくばの他の先進的な研究機関の活動に比べれば見劣りしますが、男女共同参画に向けた取り組みを進めてきています。

 本年3月末に女性活躍推進法による行動計画を策定しました。女性応募者が男性に比べて少ないことが現在6%程度である女性研究者比率の要因の一つであること、男性教職員が育児・子育てに関する休暇・休業を取得する割合が低いことなどを課題とし、今後5年間の目標を設定しました。

 研究環境・職場環境の整備等の他の大きな課題は、KEKの将来の研究を担う理系、特に物理学や工学分野への女性の進学です。医学、薬学、生物学等の分野に比べ、物理学・工学分野の女子学生はかなり少ない状況です。そこでKEKでは、女性研究者の増加の一助となるよう、理系分野を目指す女子高校生を対象とする「理系女子キャンプ」を他機関と共同で開催しています。また女性限定というわけではありませんが、研究者等を全国の学校等に講師として派遣するKEKキャラバンや大学生3年を対象としたサマースクールなども行っています。

   こうした取り組みは他の研究機関でも様々に行われていますので、どのような活動が効果的かなどの情報交換等を進め、研究分野での女性の活躍をさらに進めていきたいと考えています。

   また、つくば市が女性研究者にとって魅力ある街であることも重要です。この点については自治体、地元の事業者や市民の皆様、他の研究機関などの力が不可欠ですので、よろしくご支援・ご協力をお願いします。

                                   大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 理事 竹内大二

竹内 大二(たけうち だいじ)
平成27年4月より本職に就任。男女共同参画、総務、労務等を担当。