開花期制御の遺伝子組み換えイネに交雑はなし
:農業生物資源研究所(2016年2月25日発表)

 (国)農業生物資源研究所は2月25日、平成27年に栽培をした遺伝子組み換えイネ(開花期制御イネ)の交雑調査結果を発表した。

 このイネは、つくば市(茨城)観音台の(国)農業環境技術研究所の隔離圃場(ほじょう)で平成27年5月28日に田植えを行ったもので、9月14日~11月11日の間に、開花期の異なるイネを数回に分けて収穫した。

 栽培期間中は、種子などの拡散防止のため隔離圃場を囲むように防鳥網を設置。敷地境界の6カ所に開花期が重複する指標作物である「モチミノリ」を植えたポットを置いて交雑調査を行った。

 指標作物からは1万4,658粒の種子を収穫、調査した結果、「交雑は認められなかった」という。

 遺伝子組み換えイネは収獲後、隔離圃場内実験棟で自然乾燥し、稲穂・種子は密閉容器に入れ研究室に移して法令に定める方法で保管。ワラなどの残渣は隔離圃場内で乾燥後に焼却した。

詳しくはこちら