緑色に光る絹糸作る遺伝子組み換えカイコの飼育実験計画
:農業生物資源研究所(2014年5月27日発表)

 (独)農業生物資源研究所は5月27日、緑色に光る絹糸(きぬいと)が得られる遺伝子組み換えカイコを飼育する平成2014年度の「緑色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ」の飼育実験計画を発表した。

 同研究所は2008年に、刺激すると光るクラゲ(オワンクラゲ)の緑色蛍光タンパク質の遺伝子をカイコに組み込み、緑色の絹糸が得られるカイコを世界で初めて作ることに成功している。

 今回の飼育実験は、その緑色に光る絹糸を作る遺伝子組み換えカイコを養蚕農家の飼育施設に準じた環境下で飼育し、繭(まゆ)の品質、カイコの生育特性などを調べようと実施するもの。

 発表によると飼育実験は、つくば市(茨城)の同研究所内の面積2,100㎡の隔離飼育区画の同79㎡の飼育室で、7月中旬から8月上旬にかけてと、9月中旬から10月上旬にかけての2回実施し、1回当たり約1万5,000匹の遺伝子組み換えカイコの飼育を行うという。

 同研究所は、この遺伝子組み換えカイコの飼育実験計画の説明と意見交換を6月21日午後2時から、つくば市の同研究所(同市大わし1‐2)で行う予定で、参加希望者の事前申し込みを受け付けている。

 事前申し込みの締め切りは6月19日の正午。事前申し込みと問い合わせは、同研究所の広報室長へ電話(029‐838‐8469)またはEメールで。

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