「こうのとり」4号機、ISSとのドッキングに成功
:宇宙航空研究開発機構

宇宙ステーションの結合モジュール「ハーモニー」に結合した「こうのとり」4号機(出典:JAXA/NASA)

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月10日、同機構が打ち上げた無人の宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)が日本時間の8月10日午前3時38分、地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)と結合(ドッキング)した、と発表した。
 「こうのとり」4号機がISSに向け「H-ⅡB」ロケット4号機で同機構の種子島宇宙センター(鹿児島・南種子町)から打ち上げられたのは、8月4日。「こうのとり」4号機は、予定の軌道に乗り、地球を周回しているISSと同じ秒速約7.8kmの速度でISSの真下10m付近にまで接近、それをISSの宇宙飛行士がロボットアームで掴んでISSとドッキングさせた。
 「こうのとり」4号機には、ISSの宇宙飛行士用の食料や水、ISSから宇宙空間に放出するベトナム、米国、日本の超小型人工衛星、超高感度4Kカメラなど約5.4tの物資が搭載されているが、ISSとのドッキング成功でそれら全てをISS搭乗員の手でISS内に運び入れることが可能となった。
 物資を下ろし終えた後の「こうのとり」4号機は、9月5日にISSから切り離し、大気圏で消滅させる計画。
 JAXAの奥村直樹理事長は、「ISSへの結合成功により、『こうのとり』4号機ミッションの大きな山を越えることができた」といっている。

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