次世代蓄電池開発のための実験装置を建設
:高エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は8月22日、同機構と(独)日本原子力研究開発機構が運営する東海村(茨城)のJ-PARC(大強度陽子加速器施設)に次世代蓄電池開発のための実験装置「SPICA(スピカ)」を建設したと発表した。
 蓄電池の分野では、大学・研究機関・企業が手を結んでのオールジャパン体制による「革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(略称:RISING事業)がスタートし、2030年に現状の5倍の1kg当たり500W時のエネルギー密度を持つ革新的蓄電池を実現させることを目標に研究開発が進んでいる。
 完成したSPICAは、そのRISING事業用の実験装置としてKEKが同事業に参加する大学や研究機関と協力してJ-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)の中性子ビームラインに設置したもので、J-PARCの世界最高強度のパルス中性子を利用して蓄電池を構成する様々な材料の原子配列を調べ、組成と構造を分析する。

詳しくはこちら