融雪水の量推定するのに重要な積雪重量変化をHPで公開
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は3月15日、積雪から流出する融雪水の量を推定するうえで重要な積雪重量の変化をホームページ(http://www.bosai.go.jp/seppyo/)で公開したと発表した。全層雪崩や地すべりなどによる災害を防ぐのに役立つものと期待される。
 今年も本格的な融雪期を迎えているが、降雪量の多い山間地で急激な融雪が生じると大量の水が積雪層を通過して地面に達するため、全層雪崩や地すべりを引き起こす。
 しかし、降水量計やレーダーから山地の降雪量を見積もるのは、難しい。
 このため、防災科研は、北海道のニセコから中国地方の大山までの積雪地域10数カ所に積雪深さや、気温、積雪重量などを測定する「積雪・気象観測ネットワーク」を設け、測定データをほぼリアルタイムでホームページに載せている。そのホームページ上に、今回新たに積雪から流出する水の量を推定するうえで重要な積雪重量の変化を示すページを開設したもの。
 公開したのは、過去2時間から同36時間の積雪重量の変化で、観測点の近傍や同じような環境の積雪地域において、どれくらいの融雪水が流出しているかを推定することができるという。

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