風速計検査用の新風洞がつくば市に完成
:気象庁

 気象庁は3月12日、つくば市(茨城)の同庁気象測器検定センターに新しい風洞が完成したと発表した。
 風洞は、人工的に風の流れを発生させ、その流れの中に模型などの試験体を置いて局所的な風速や風圧の分布などの計測、風の流れの可視化などを行う観測施設。
 政府や地方公共団体、民間企業などが風の観測に使っている風速計は、一定の観測精度を保つため、気象庁の風洞で風速計の精度検査を受けている。
 今回完成した風洞は、その風速計の検査を行うためのもので、これまでの同庁本庁(東京・大手町)の風洞が使用開始から約50年経ち老朽化したため新設した。同庁の風洞は、これが3代目。
 新風洞は、これまでより風の制御が容易で、風速が毎秒1m以下の弱風域から同100mを超える強風域までの広い測定範囲にわたり短時間の内に安定した空気の流れを発生させることができるという。

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完成した3代目新風洞(提供:気象庁)